[2007年06月27日]

俳句(2007-06-27)

なめくぢも夕映えてをり葱の先

飴山 實(1926~2000)

なめくじ(蛞蝓)が夏の季語。
なめくじは、かたつむりの仲間で陸に住む軟体動物ですが、殻は持っていません。全身を外套膜でおおわれてぬめっとしていて湿気を好みます。なめくじを好きな人がいたらお目にかかりたいと思います。
葱の先にいるなめくじに夕映えが当たっているという捉えどころの面白さを句に仕立て上げています。荘厳にして滑稽な風景ですね。
作者あめやま・みのるは、石川県小松市の生れ、農学部出身で農芸化学の分野で業績を残しました。俳句は、澤木欣一、細見綾子らと「風」を創刊し、朝日新聞の俳壇の選者のひとりでもありました。
(出典:「合本現代俳句歳時記」角川春樹事務所、2004年刊)

投稿者 m-staff : 2007年06月27日 05:46

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