[2007年06月29日]

俳句(2007-06-29)

逢えば修羅逢はねばなお修羅六月尽く

楠本憲吉(1922~88)

六月尽くが夏の季語。
何やら意味深の句ですね。六月が終われば1年の半分が終わり、あとの半分をどのようにして生きてゆくべきかいつも考えます。そのうえ、六月は梅雨の時期にあたり、湿気を含んだ風が吹いて毎日がうっとうしい気分になります。
修羅とは、血なまぐさい戦乱または勝ち負けを争う激しい闘争の行われる場所をいいます。結婚相手のほかに、愛する女性を持った男の悲哀を句にしたと見たのは、考えすぎでしょうか。この句は、1975(昭和50)年刊行の第2句集「孤客」に所収されています。
作者くすもと・けんきちの紹介は、2005年4月25日を参照。
(出典:阿部誠文著「輝ける俳人たち」巴書林、1996年刊)

投稿者 m-staff : 2007年06月29日 05:15

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