[2007年07月02日]

俳句(2007-07-02)

湯沸してつかはずにゐる半夏生

能村登四郎(1911~2001)

半夏生(はんげしょう)が夏の季語。半夏(はんげ)、半夏雨(はんげあめ)も同意の季語です。
24節気72候のうちの夏至の3候に当たり、夏至から数えて11日目、7月2日ごろになります。むかしから「半夏半作」といわれ、この日までに田植えを終えるものとされていました。そのうえ、この日は野菜を食べないとか、竹林に入らないとか、豊凶を占ったり、麦の収穫を祭ったりするなど様々の禁忌があり、物忌みの風習がありました。
この句もその物忌みから普段しなれていない行動に移る人間の不思議さを詠っているように見えます。
作者のむら・としろうの紹介は、2006年8月20日を参照。
(出典:「合本現代俳句歳時記」角川春樹事務所、2004年刊)

投稿者 m-staff : 2007年07月02日 05:56

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