[2007年07月05日]

俳句(2007-07-05)

ありとあるものの梅雨降る音の中

長谷川素逝(1907~46)

梅雨が夏の季語。
梅雨のころの湿度計の針は、ほとんど100%に近くふれます。まるで水の中で生活をしているような気分になります。
松尾芭蕉に次の句があります。
 降音や耳もすふ成梅の雨    芭蕉
17音を声に出して読んでみましょう。
(ふるおとやみみもすうなるうめのあめ)
梅雨のころの雨の音を、すべて耳が吸ってしまうほど、降り続けると詠っています。
素逝の句では、梅雨の雨の音に、ありとあらゆるものが包まれていると感じています。もとより作者の句は、芭蕉の句をもとに作られたのではないかと思うのはうがちすぎでしょうか。
作者はせがわ・そせいの紹介は、2005年10月1日を参照。
(出典:「日本大歳時記」講談社、1982年刊)

投稿者 m-staff : 2007年07月05日 05:17

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