[2007年07月08日]

俳句(2007-07-08)

うつす手に光る蛍や指のまた

炭 太祇(1709~71)

蛍が夏の季語。源氏蛍、平家蛍、蛍合戦、蛍火、初蛍、恋蛍なども同意の季語です。
約300年も前に作られた句です。
どのような状況で蛍を捕まえているのでしょうか。
これは、捕まえた蛍を籠に移すところでも、手から手へ移すところでも良いでしょうね。かすかな蛍の光の中で美しい女性の指のまたが透けて見えます。何とも艶な風情がします。蛍の熱を持たない光は、恋の炎や幻想の象徴にもなりますね。
作者たん・たいぎは、江戸の生れ、江戸中期の俳諧師。江戸座系俳諧を学び、40歳を過ぎてから京都に上り、京都では蕪村、鬼貫などと交流しました。京都・島原の妓楼で不夜城俳諧の宗匠になりました。
(出典:「合本現代俳句歳時記」角川春樹事務所、2004年刊)

投稿者 m-staff : 2007年07月08日 05:32

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