[2007年07月14日]

俳句(2007-07-14)

踊り痴れし暗がりの渦巴里祭

小池文子(1920~2001)

巴里祭(パリさい)が夏の季語。
1789年7月14日、パリ市民がバスチーユの牢獄を解放してフランス革命が始まりました。それを記念してフランスでは祭日になっています。日本では、シャンソン歌手が集まってコンサートがあちこちで開かれます。
この句は、フランスで生涯を終えた詩人の魂が作ったような句です。パリ祭の夜にホールの暗がりで、このときとばかりに踊り痴(し)れる人々の汗と哀愁を詠い挙げています。
作者こいけ・ふみこは、東京・牛込の生れ、俳句は戦後直ぐ、石田波郷に師事し、「鶴」の同人になります。その後、画家の夫とパリへ行き、夫とは離婚しフランス人と再婚。パリ大学の日本語講師などを歴任し、日仏交流につとめました。
(出典:「新季寄せ」蝸牛社、1995年刊)
・台風4号が北上中、どなたさまも御注意ください。

投稿者 m-staff : 2007年07月14日 05:59

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