[2007年07月25日]

俳句(2007-07-25)

木下闇抜け人間の闇の中

平井照敏(1931~2004)

木下闇(こしたやみ、このしたやみ)が夏の季語。下闇(したやみ)、青葉闇、木の晩(このくれ)、木暮(こぐれ)なども同意の季語です。
意味は、木が茂っていて木陰の暗いこといいます。木下闇の「闇」は、真っ暗ということではなく、暗さを感じることの表れで、明るい場所から茂った林や森の中に入ったときなど、特にこのような感じがします。
この句では、木陰の暗いところの闇の怖さよりも人間の生活している闇の暗さのほうが恐ろしいといっています。松本清張の小説「黒い画集」を読んでいたときに選句しました。
作者ひらい・しょうびんの紹介は、2005年4月17日を参照。
(出典:「合本現代俳句歳時記」角川春樹事務所、2004年刊)

投稿者 m-staff : 2007年07月25日 05:53

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