[2007年07月27日]

俳句(2007-07-27)

月見草はらりと地球うらがへる

三橋鷹女(1899~1972)

月見草が夏の季語。待宵草(まつよいぐさ)、大待宵草も同意の季語です。
大きな四弁の清楚な白い花を日暮れから開き始め、翌日の日中にしぼむと薄いピンク色になります。北アメリカの原産で明治になって渡来し、園芸植物として栽培されました。可憐にも野原や空き地、川原などに群れて咲いていることがあります。
この句は、1952(昭和27)年刊の句集「白骨」に所収されています。敗戦という未曾有の事態に遭遇して、明治生まれの作者はそれこそ地球が裏返るようなショックであったと思います。
ところで「楽天」の野村克也監督の代名詞が「月見草」でした。
1975(昭和50)年5月、史上初の通算2,500安打を達成したインタビューで、「王や長嶋がヒマワリなら、俺はひっそりと日本海に咲く月見草だ」と答えました。
作者みつはし・たかじょの紹介は、2005年2月26日を参照。
(出典:「集成・昭和の俳句」小学館、1995年刊)

投稿者 m-staff : 2007年07月27日 06:37

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