[2007年08月03日]

俳句(2007-08-03)

葉がくれにゆふべの雀青葡萄

木村蕪城(1913~2004)

青葡萄が夏の季語。
葡萄(ぶどう)は、秋に収穫されますが、成熟前の堅い夏の葡萄にも清潔な味わいがあります。葉が茂っているブドウ畑から、垂れ下がっている葡萄の房は、時折風に揺れてやがて取り入れの豊穣のシーズンが待たれます。
この句では、その青葡萄の茂った葉に隠れて夕べの雀がまだ残って鳴いていると詠っています。「ゆうべの雀」が効いていますね。
作者きむら・ぶじょうは、鳥取県境港の生れ、俳句は阿部みどり女を通して、高浜虚子に師事しました。病弱のため戦前、信州の諏訪に住み、その後「夏爐(かろ」を創刊主宰しました。「爐」は「いろり」のことです。
(出典:「日本大歳時記」講談社、1982年刊)

投稿者 m-staff : 2007年08月03日 05:37

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