[2007年08月05日]

俳句(2007-08-05)

蝉しぐれ木椅子のどこか朽ちはじむ

黒田杏子

蝉しぐれが夏の季語。蝉、初蝉、唖蝉、夕蝉、夜蝉、山蝉、油蝉、熊蝉なども同意の季語です。
窓から見える裏の武山では、7月20日ごろからみんみん蝉やにいにい蝉が鳴き始めました。夏が盛りになると同時に秋が近づいてきたことを感じます。栄枯盛衰の無常の境地ですね。
この句は、山や海に近い別荘で作者がきっと感じたことを句にしたのでしょう。たしかに戸外に置いた木の椅子は、風雨にさらされて直ぐに痛みます。それとやかましく鳴き騒ぐ昆虫の代表、蝉をモチーフにしていい句を作りました。
作者くろだ・ももこの紹介は、2005年6月1日を参照。
(出典:「新季寄せ」蝸牛社、1995年刊)

投稿者 m-staff : 2007年08月05日 05:04

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