[2007年08月08日]

俳句(2007-08-08)

秋来ぬと散華の木槿ましろなり

水原秋櫻子(1892~1981)

秋来ぬが秋の季語。立秋、今朝の秋、今日の秋、秋立つ、秋来る、秋に入るなども同意の季語です。
立秋は24節気のひとつで8月8日ごろに当たります。土用が明けて暑い盛りですが、風の音に秋を感ずるころです。
わたしの部屋の窓から見えるマンションの「風の広場」には、高さ2メートルほどの木槿(むくげ)の白い花が地面に散華(さんげ)のように散っています。秋が来たのですね。そのような情景を見ながら季重なりですが、この句を選びました。今朝は富士山がうっすらと姿を表わしています。
同じ作者に次の句があります。
立秋や腹ととのふる吉野葛    秋櫻子
吉野葛(よしのくず)は奈良県吉野から産出する上等な葛粉で、夏場でくたびれたお腹にはちょうど格好の食べ物です。
作者みずはら・しゅうおうしの紹介は、2005年1月17日を参照。
(出典:「日本大歳時記」講談社、1982年刊)

投稿者 m-staff : 2007年08月08日 05:55

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