[2007年08月11日]

俳句(2007-08-11)

秋扇や生れながらに能役者

松本たかし(1906~56)

秋扇(しゅうせん)が秋の季語。秋扇(あきおうぎ)、扇置く、捨扇、忘れ扇なども同意の季語です。
秋になっても暑い日は扇子を持ち歩くことが多いものです。わたしの机の上にはまだ3本の扇子が乗っています。仕舞うのは何時のことかしら。
作者の父、長(ながし)は、宝生流の能役者。たかしは、6歳より能を稽古し、9歳で初舞台を踏みます。15歳のときに俳句に惹かれ、高浜虚子に師事しました。21歳のときに病弱のため、能役者になることを断念して、鎌倉浄明寺の草庵に住み、俳句に没頭しました。
こう見てみると作者にとっての扇子は様々なことを思い出す道具であることが分かります。
作者まつもと・たかしの紹介は、2005年4月18日を参照。
(出典:「日本大歳時記」講談社、1982年刊)
・田中靖政先生がお亡くなりになってもうすぐ1年になります。今日は青山墓地での一周忌墓前法要です。

投稿者 m-staff : 2007年08月11日 05:11

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