[2007年08月14日]

俳句(2007-08-14)

初秋やひとのうしろを風が過ぎ

桂 信子(1914~2004)

初秋(しょしゅう)が秋の季語。初秋(はつあき)、秋浅し、新秋、早秋、秋初め、秋の初めも同意の季語です。
何のことは無い、当たり前のことを俳句に仕立てるのは、簡単でいて本当に難しいものです。
この句は、「初秋」という季語にぴったりの「ひとのうしろ」を選び、そこを風が通り過ぎてゆくとただ当たり前のことをいっていますが、そこにはさまざまのことを含んでいて言葉に深みを与えています。たしかに暑い夏に参っている人にとっては秋の涼風はほっとしますが、夏の間、病臥の人は、ふっと秋の風で彼岸へ引っ張られることも多いのです。
作者かつら・のぶこの紹介は、2005年6月4日を参照。
(出典:「日本大歳時記」講談社、1982年刊)

投稿者 m-staff : 2007年08月14日 05:52

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