[2007年08月16日]

俳句(2007-08-16)

大文字におくれてともる左大

大谷句仏(1875~1943)

大文字(だいもんじ)が秋の季語。大文字の火、妙法の火、船形の火、左大文字、施火なども同意の季語です。
大文字は、盂蘭盆会(うらぼんえ)の精霊送りの行事です。
京都東山の如意ヶ岳(にょいがだけ)で行われる送り火(施火)が良く知られています。わたしにとっては、もっぱらテレビ観賞です。山の中腹に「大」の字に薪を積んでいっせいに点火します。このほかに、「妙法」「船形」「鳥居形」それに左大文字の銀閣寺山が空を火で彩ります。
この句は、その左大文字が遅れて点る壮大のスペクタクルを句にしています。
作者はおおたに・くぶつは、京都市の生れ、本名光演(こうえん)東本願寺第23世法主。書画、謡曲、馬術、弓道をたしなみ、俳句は河東碧梧桐に親しみ、その全国旅行を支援しました。のちに大須賀乙字に近づき、俳誌「懸葵(かけあおい)」を継承主宰し、その育成に努めました。
(出典:「新季寄せ」蝸牛社、1995年刊)
・猛烈な暑さが続いています。体調管理に気をつけてください。

投稿者 m-staff : 2007年08月16日 04:45

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