[2007年08月18日]

俳句(2007-08-18)

朝顔に喪服のひとのかがむかな

瀧井孝作(1894~1984)

朝顔が秋の季語。牽牛花、西洋朝顔、空色朝顔なども同意の季語です。
朝顔は、ヒルガオ科の蔓性1年草。熱帯アジアの原産でわが国には江戸時代に中国から渡来して、様々な改良が加えられて今日のような姿になりました。品種が多くて花の色は白、紫、紅、藍、縞、絞りなどがあります。
この句は、喪服の若い女性が太陽のまだ昇りきらないころ、朝顔のそばで「かがんでいる」という状況を詠んでいます。さて、早朝に喪服のひとがどうして朝顔のそばにかがみこんでいるのだろうかといくら考えても答えは出てきません。かがみこんでいることで堪えていた悲しみをもう一歩のところで声に出さずにいることに思いいたります。
作者たきい・こうさくの紹介は、2005年4月25日を参照。
(出典:「合本現代俳句歳時記」角川春樹事務所、2004年刊)
・昨日は仕事で六本木へ、うだる暑さに閉口しました。

投稿者 m-staff : 2007年08月18日 06:15

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