[2007年08月24日]

俳句(2007-08-24)

子にみやげなき秋の夜の肩ぐるま

能村登四郎(1911~2001)

秋の夜が秋の季語。秋夜(しゅうや)、夜半(よわ)の秋も同意の季語です。
季語の「秋の夜」は、秋の夜のすべて指します。「夜半の秋」は、夜更けの意味で、秋の宵から後のことを言います。1年の夜の中でも月の明りに虫の声、潮騒の音、川の瀬音など、まことに風情のあるものです。
この句では、秋の夜の月光の下で、子どもにお土産のひとつも買えない貧しい父は、それならばというので子どもに「肩車」をしています。肩車という行為で幼な子と若い父とのふれあいは何にもまして最高の姿でしょう。
作者のむら・としろうの紹介は、2006年8月20日を参照。
(出典:「日本の四季 旬の一句」講談社、2002年刊)

投稿者 m-staff : 2007年08月24日 05:31

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