[2007年09月06日]

俳句(2007-09-06)

鰯雲炎えのこるもの地の涯に

石原八束(1919~98)

鰯雲(いわしぐも)が秋の季語。鱗雲(うろこぐも)、鯖雲(さばぐも)も同意の季語です。
秋空に小さな白雲のかたまりが集まっているのを鰯が群れるように見えるので鰯雲といいます。学名は巻積雲(けんせきうん)、さざ波のような、あるいは小石を敷き詰めたような雲で、魚の鱗に見えるところから鱗雲ともいいます。
この雲が出ると雨が降るといわれ、また鰯の大漁があるといわれています。
秋の夕焼は鰯雲の連なっている先を朱に染めています。「地の涯(はて)」の「炎(も)えのこる」ものに深いさびしさが漂っています。
作者いしはら・やつかの紹介は、2005年4月5日を参照。
(出典:山本健吉「句歌歳時記」、新潮社、1986年刊)
・台風9号が関東圏に向かっています。充分な注意が必要です。

投稿者 m-staff : 2007年09月06日 05:36

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