[2007年09月10日]

俳句(2007-09-10)

寂しさの極みに青き螇蚸とぶ

橋本多佳子(1899~1963)

螇蚸(ばった)が秋の季語。はたはた、きちきち、螇蚸(けいれき)なども同意の季語です。
ベランダの網戸にばったがしがみついています。そっとはなしてやりました。
螇蚸は難しい漢字でとても読めません。殿様ばった、精霊ばった、おんぶばったなど種類が豊富です。飛ぶときはキチキチと翅をならし、音を出します。
この句はそのばったを寂しさの極みと詠っています。俳人ならではの表現です。
同じ作者に次の句があります。よく見ていますね。
はたはた飛ぶ地を離るるは愉しからむ    多佳子
作者はしもと・たかこの紹介は、2005年1月25日を参照。
(出典:「新歳時記」河出文庫、1989年刊)

投稿者 m-staff : 2007年09月10日 05:25

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://yasumasa.jp/nmt/mt-tb.cgi/2018