[2007年09月26日]

俳句(2007-09-26)

蚯蚓鳴く六波羅蜜寺しんのやみ

川端茅舎(1897~1941)

蚯蚓(みみず)鳴くが秋の季語。
みみずが実際に鳴くのでしょうか。鳴くはずはないのですが、そう言ってしまえばおしまいよ、とうことで、俳句では、「亀鳴く」とか「蓑虫鳴く」など、ありもしないことを空想で作るための季語があります。
本来は、羽と羽とをすり合わせて低く鳴く、螻(けら)のようです。秋の夜長に、庭や畑などでジジージーと鳴いている陰気な声はまさしくみみずが鳴いているように聞えます。
六波羅蜜寺(ろくはらみつじ)は、京都東山にある真言宗のお寺で963(応和3)年、空也上人が創建しました。その古いお寺の「真の闇」の中で蚯蚓が鳴いています。背筋が寒くなりますね。
作者かわばた・ぼうしゃの紹介は、2005年2月15日を参照。
(出典:「合本現代俳句歳時記」角川春樹事務所、2004年刊)
・昨晩は裏の武山の上に中秋の名月が昇りました。
・今日でこの「日めくり俳句」は999回目。明日で4桁になります。

投稿者 m-staff : 2007年09月26日 06:09

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://yasumasa.jp/nmt/mt-tb.cgi/2034