[2007年10月06日]

俳句(2007-10-06)

野菊折るふと美しき肩の線

加藤知世子(1909~86)

野菊が秋の季語。畦野菊(あぜのぎく)、野路菊(のじぎく)野紺菊
(のこんぎく)、初野菊なども同意の季語です。
綺麗な句ですね。「ふと美しき」がいい表現です。
野菊という植物があるわけではありません。野に咲く菊を総称して
野菊と呼んでいます。
この句は、戦後直ぐの1947(昭和22)年の作品で、作者38歳のとき
につくられました。句集「朝鏡」に所収されています。友達と野遊び
に行ったとき、野菊折っている友達のかがんだ肩の線のあまりの
美しさに打たれ、ふいと句が生れました。
作者かとう・ちよこの紹介は、2005年10月9日を参照。
(出典:「加藤知世子全句集」邑書林、1991年刊)

投稿者 m-staff : 2007年10月06日 05:09

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