[2007年10月28日]

俳句(2007-10-28)

母と臍離れし後の紅葉かな

磯貝碧蹄館

紅葉が秋の季語。紅葉(こうよう)、夕紅葉、もみづる、色葉、村紅葉、谷紅葉、紅葉山、紅葉川なども同意の季語です。
作者は、事情はわかりませんが、二歳のときに父母と生き別れをしています。そのときの心情を詠った句に打たれました。作者の父は生涯旅の僧侶として生涯を終えました。
「鉄鉢に母映すべし桐の花       碧蹄館」
生母への慕情を持ち続けて生きていますね。季語の紅葉をこのように詠った句は他に知りません。
そしてこの句は、紅葉に様々な作者が生きてきた過去を託して、それでもまだ託しきれない母への思いを句にしています。切ないですね。
作者いそがい・へきていかんの紹介は、2005年3月6日を参照。
(出典:阿部誠文著「輝ける俳人たち」巴書林、1996年刊)
・昨日の午後は、台風20号が三浦半島をかすめて東の海へ去って行きました。猛烈な風に傘もさせない状態が続きました。今朝は雪をかぶった富士山や伊豆半島がくっきりと見えています。

投稿者 m-staff : 2007年10月28日 05:34

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