[2007年11月29日]

俳句(2007-11-29)

冬草に日のよく当たる売地かな

渋沢渋亭(1892~1984)

冬草が冬の季語。冬の草、冬青草、寒草なども同意の季語です。
冬になっても青く、枯れずに残っている草をいいます。いつまでも緑緑している草もありますね。
この句のポイントは「売地」でしょうね。田園調布一帯を開発した経験を持つ作者は、地上げをくってそこここに空き地が見られる東京の現実をどう考えるでしょうか。わびしいですね。
作者しぶさわ・しふていは、東京生れ、本名は秀雄。実業家渋沢栄一の三男。田園調布の開発に従事、戦後はNHKの番組審査委員、東宝会長を歴任、「さんぽみち」「宴会哲学」などの随筆集があります。俳句は久保田万太郎の「いとう句会」の同人でした。
(出典:「合本現代俳句歳時記」角川春樹事務所、2004年刊)

投稿者 m-staff : 2007年11月29日 06:14

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