[2007年11月30日]

俳句(2007-11-30)

混沌の始めはピカソ冬ぬくし

榊原風伯

冬ぬくしが冬の季語。冬暖、暖冬も同意の季語です。
2003年の12月、俳句仲間とあの「六本木ヒルズ」に吟行をしたとき、高層階の美術館の中で、ピカソの絵を見ていてひらめいて作った句です。美術館の中は人の波と暖冬のせいか汗ばむほどでした。
ピカソは天才。わたしは小学生のころにピカソの絵を見て、これなら俺でも描けるなと錯覚したのが人生の始めての失敗でした。
ピカソには、「青の時代」「赤の時代」「立体派」「超現実派」「表現派」などの数々の絵画上の画期的な表現方法の変遷があります。絵画の歴史に超然たる趣をなしています。しかし、そのいずれをとってもますます混沌(カオス)へ向かっているように思えてしまうのです。
(出典:「炎環」2004年3月号より)

投稿者 m-staff : 2007年11月30日 06:26

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