[2007年12月08日]

俳句(2007-12-08)

身に棲めるけものと行けり枯れの中

菅井冨佐子(1918~94)

枯れの中が冬の季語。枯野、枯野原、枯原、枯野道、枯野人なども同意の季語です。
今日はジョン・レノンの27回目の命日。66回目の太平洋戦争開戦日。
けもの(獣、毛物)は、全身に毛のある4足の動物をいいます。2足歩行の人間の遠いご先祖さんですね。ですから人間誰しも「けもの」の心を持っていると作者は考えています。
冬のものみな枯れた風景のなかで、人は静と動の心の葛藤を持ちながら生活をしていると見ています。いったい作者の生活の中で何があったのでしょうね。「枯れの中」が効いています。
この句は、1983~84年に作られ「王家の谷」に所収されています。
作者すがい・ふさこの紹介は、2005年7月8日を参照。
(出典:句集「曼珠沙華」野火叢書、1986年刊)

投稿者 m-staff : 2007年12月08日 06:16

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