[2007年12月20日]

俳句(2007-12-20)

わが頬にふれてあたたか枯芒

山口青邨(1892~1988)

枯芒(かれすすき)が冬の季語。枯尾花、尾花枯る、芒枯る、冬芒なども同意の季語です。
1922(大正11)年ごろの流行歌でおなじみの「船頭小唄」(野口雨情・中山晋平作曲)は、「俺は河原の枯薄、同じお前も枯薄」と歌い、一斉を風靡しました。哀愁のある響きですね。心に残ります。
枯芒は、穂も葉も枯れ果てた芒をいいます。野原いっぱいに芒の穂が白く広がり、冬の日を浴びて輝く景色はとても美しいものです。
この句は、わびしい感じの芒を珍しく頬にあたたかく触れた、と詠っているところをとらえているので取り上げました。
作者やまぐち・せいそんの紹介は、2005年3月13日を参照。
(出典:「合本現代俳句歳時記」角川春樹事務所、2004年刊)

投稿者 m-staff : 2007年12月20日 07:14

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