[2007年12月22日]

俳句(2007-12-22)

とつぷりと後ろ暮れゐし焚火かな

松本たかし(1906~56)

焚火(たきび)が冬の季語。
今日は、冬至です。ベランダから見ていると午後4時32分ごろに相模湾の向こうの熱海の先に夕日がドーンと落ちます。
さて、キャベツ畑や大根畑をはるかにのぞめば、ときどき薄く煙が上がっています。枯木や枯れ草を燃やしているのでしょう。
この句は、何人かで焚火を囲んでいるときに、自分の前のひとの火に当たっていない後ろの闇に気がつきました。自分の後ろにも闇が広がっているのだ、というちょっとしたことに気がつき、句に仕立てています。
「とっぷり」は、日が沈んであたりが完全に暗くなる様子をいいます。よく効いていますね。
作者まつもと・たかしの紹介は、2005年4月18日を参照。
(出典:「日本の四季・旬の一句」講談社、2002年刊)

投稿者 m-staff : 2007年12月22日 06:55

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