[2008年01月02日]

富士山をひと匙削る夢初め

三輪初子

夢初めが新年の季語。
元日の富士山は、強風に雲も吹き払われてまことにすばらしい姿を見せてくれました。
わたしがバルコニーから毎日見ている富士山を、作者は新年になっての初夢に匙で削って食べてしまった、という話の面白さに魅かれて取り上げました。
初夢はたしかに大きいほどよいといわれますが、わたしにとっては作者と同じにこの富士山はカキ氷に見えます。氷の頂上には赤いイチゴ水が乗っていてとてもおいしそうに思います。作者のお名前に「初」が付いていますね。
作者みわ・はつこは、1941年北海道帯広市の生れ、俳句は20年前から始め、第一句集「初蝶」(1992年)、第2句集「喝采」(1997年)を刊行し、「火を愛し水を愛して」は。「第3句集。「炎環」の同人。ついこの前まで中央線の阿佐ヶ谷駅のそばで「チャンピオン」という居酒屋をやっていました。
(出典:三輪初子「火を愛し水を愛して」文学の森,2007年刊)

投稿者 m-staff : 2008年01月02日 06:25

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