[2008年01月21日]

大寒の埃の如く人死ぬる

高浜虚子(1874~1959)

大寒が冬の季語。
大寒は、24節気のひとつ、1年中で一番寒いころに当たります。
いろいろと「大寒」の句を探しましたが、やっぱりこの句を忘れるわけにはゆきません。様々な「歳時記」には必ず登場する句だからです。敬遠したくもなりますが、人の死を「大寒の埃(ほこり)」と表現した凄まじさには恐れ入ります。ここでは人の死を特定化せずに客観的に放り投げた感があります。この句の作られた後に「戦争」が始まったことを考えれば複雑な思いがします。考え深いものがありますね。
この句は、1940(昭和15)年に作られ、1943年刊行の「五百五十句」に所収されました。
作者たかはま・きょしの紹介は、2005年1月7日を参照。
(出典:「日本大歳時記」講談社、1982年刊)

投稿者 m-staff : 2008年01月21日 06:37

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