[2008年01月25日]

うす壁にづんづと寒が入にけり

小林一茶(1763~1827)

寒が冬の季語。
一茶の住んだ長野県柏原は、新潟県に近い雪深い寒村。一度訪ねたことがあります。一茶が亡くなった土蔵の小さかったこと。窓も一つしかなく、こんなところで一生を終えたのかという感慨におそわれました。
この句は、1817(文化14)年、作者55歳の作品です。江戸から郷里の柏原に帰り、隠棲したころに作っています。土蔵の薄い壁に、強烈な寒のさむさが押し入ってきます。考えるだけでつらくなりますね。けれども「ずんずん」の「づんづ」の言葉が少しユーモラスに聞こえてようやく救われた気分になります。
作者こばやし・いっさの紹介は、2005年3月27日を参照。
(出典:丸山一彦校注「一茶俳句集」岩波文庫、1997年刊)

投稿者 m-staff : 2008年01月25日 06:17

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