[2008年01月26日]

冬萌や朝の体温児にかよふ

加藤知世子(1909~86)

冬萌(ふゆもえ)が冬の季語。冬木の芽、冬芽も同意の季語です。
冬の暖かい日に散歩していると、ふと草や木の芽が萌え出しているのを見かけます。寒さに耐えて生き続けている小さな草や木のたくましい息吹を感じます。いい季語ですね。
寒さに負けて風邪でも引いているのでしょうか。作者のお子さんに朝の体温が通ってきたというただそれだけのことですが、うれしくなりますね。
同じ作者に次の句があります。
冬萌冴ゆ調子昴めるよいとまけ   知世子
いまでは聞かれなくなった日雇い労働者の「よいとまけの歌」が聞こえるようです。
作者かとう・ちよこの紹介は、2005年7月24日を参照。
(出典:「俳句歳時記」光文社文庫、1991年刊)

投稿者 m-staff : 2008年01月26日 07:16

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