[2008年02月02日]

飛びたがる誤植の一字冬の蝿

秋元不死男(1901~77)

冬の蝿が冬の季語。
冬になっても生き残っている蝿の命の哀れさを感じますね。これは「誤植」と一抹通ずるところがあります。
編集の仕事をしていて一番に怖いのは「誤植」。本欄でも相当に気をつけているのですが、「誤植」は無くなりません。
わたしの知っている限りで、昔の編集仲間が集まると必ず出てくるのが「誤植」の失敗談です。
その中でもナンバーワンは、笑い話のような話です。
昔、グリーン版「世界文学全集」シリーズがあり、その中で、ロシアの小説家・ショーロホフの「開かれた処女地」の「地」を抜かしたまま函を3万部印刷してしまい、廃棄処分にしたことがありました。多くの人のチェックをすり抜けて本屋さんに並ぶ寸前で見つかりました。「一字が万事」ですね。
作者あきもと・ふじおの紹介は、2005年4月24日を参照。
(出典:「合本現代俳句歳時記」角川春樹事務所、2004年刊)

投稿者 m-staff : 2008年02月02日 06:05

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