[2008年02月08日]

遠きほど家寄り合へる余寒かな

廣瀬直人

余寒(よかん)が春の季語。残る寒さも同意の季語です。
立春を過ぎてもなお残っている寒さをいいます。「余寒」は寒が過ぎても寒さが残っているという、寒のほうに思いが残っている様子を表しています。「余寒」の言葉は漢詩からとられています。
この句は、近くよりも遠くのほうがそれぞれ身を寄せ合うように家々の間の距離が近いといっています。「余寒」の厳しさやゆるやかさによってそれぞれの人の心情も揺れるようですね。
作者ひろせ・なおとは、1915年山梨県一宮町の生れ、俳句は飯田蛇笏、龍太に師事し、「雲母」の編集同人を経て、「雲母」終刊後は1992(平成4)年に「白露」を創刊主宰しています。
(出典:「合本現代俳句歳時記」角川春樹事務所、2004年刊)

投稿者 m-staff : 2008年02月08日 06:32

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