[2008年02月10日]

流氷や宗谷の門波荒れやまず

山口誓子(1901~94)

流氷が春の季語。流氷期、流氷るも同意の季語です。
「流氷」の季語では、必ず歳時記の始めに掲載されているおなじみの句です。
宗谷は、稚内の先の宗谷岬とサハリン(樺太)との間の狭い海峡です。作者は少年時代に樺太(からふと)で過ごしました。
この句は、連絡船上で見た風景でしょう。海峡の波はどこまでも荒れてその荒波に乗ってオホーツク海から流氷が流れ込んできます。連絡船はその流氷をかき分けて進みます。「門波(となみ)」は海峡の波の意味です。ダイナミックの句ですね。
作者やまぐち・せいしの紹介は、2005年1月24日を参照。
(出典:「合本俳句歳時記・第三版」角川書店、2003年刊)

投稿者 m-staff : 2008年02月10日 07:15

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