[2008年02月19日]

地をおほふ靄に雨水の日の夕べ

井沢正江

雨水(うすい)は24節気のひとつで、2月18、19日ごろにあたります。雪や氷が融けて水となる、という意味から「雨水」と呼ぶようになりました。しかし現実には、まだ春には遠く、実際このころには雪が多く降りますね。
この句は、実景をうまくまとめていますね。農家は、このころから農耕の準備を始めて本格的な春を待ちます。「靄(もや)」に霞んでいる夕方の田園風景が目の前に広がっているようです。
作者いざわ・まさえは、1921年台湾台南市の生れ、俳句は皆吉爽雨に師事し、爽雨没後に「雪解」を継承し、主宰になりました。句集には「火襷(たすき)」、「湖の伝説」などがあります。
(出典:「日本大歳時記」講談社、1982年刊)

投稿者 m-staff : 2008年02月19日 05:58

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