[2008年02月20日]

春潮の面は風に押されつつ

清崎敏郎(1922~99)

春潮(しゅんちょう)が春の季語。春の潮も同意の季語です。自宅のバルコニーから見える相模湾のいちばん美しいのは日暮れ時で海面がエメラルド色に見えます。
海の潮も満ち干の大きいのは春です。満潮のときには、冬季には見られなかった高さまで上がってきて、その反対に干潮になると遠くのほうまで潮が引いてゆきます。干満の差のいちばん大きいのは有明海です。潮も暖かくなって海の生物が少しずつ活動を始めます。
この句は、そのような風が暖かくなってきた春の潮の面(おもて)の様子を伝えてくれます。1969(昭和44)年刊行の第2句集「島人」所収されています。
作者きよさき・としろうの紹介は、2006 年3月16日を参照。
(出典:阿部誠文著「輝ける俳人たち」巴書林、1996年刊)

投稿者 m-staff : 2008年02月20日 06:17

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