[2008年02月28日]

如月や箒のさきの文の屑

小沢碧童(1881~1941)

如月(きさらぎ)が春の季語。衣更着(きさらぎ)、梅見月なども同意の季語です。
寒くて厳しい2月も終わりですね。如月は陰暦2月の異称です。
語源には、寒さのために更に衣を重ねて着ることから衣更着という説や陽気がよくなってゆく時期から気更来、また草木の芽が張り出してゆくことから草木張月など多様です。梅が咲き始めましたが、まだそこここに寒さが残っています。
この句では、そのような時節に書き損じた手紙の切れ端が箒の先に
引っかかっているよ、と詠っています。
同じ作者に次の句があります。これも如月の季語が絶妙に効いています。
きさらぎや子供がむいてうで玉子   碧童
作者おざわ・へきどうの紹介は、2007年2月21日を参照。
(出典:山本健吉「句歌歳時記」、新潮社、1986年刊)

投稿者 m-staff : 2008年02月28日 05:58

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