[2008年03月03日]

箱を出て初雛のまま照りたまふ

渡辺水巴(1882~1946)

初雛(はつひな)が春の季語。雛祭、雛、ひひな、雛遊び、雛飾、雛人形、内裏雛、官女雛、五人囃子、男雛、女雛、紙雛、土雛、ひな壇、雛菓子、雛あられ、雛あられ、雛の灯りなど多数の季語があります。
ひな祭りは、五節供の一つで、五節供は、1月7日(人日)、3月3日(上巳)、5月5日(端午)、7月7日(七夕)、9月9日(重陽)と続きます。
この句は、箱からお雛様を取り出したところ、昔と変わらずに美しい姿を保っていて照り輝くように見えた、というただそれだけのことですが、女性が努力して美を保つことにも通じて際立って見えます。
同じ作者に次の句があります。
土雛は昔流人や作りけん   水巴
作者わたなべ・すいはの紹介は、2005年2月4日を参照。
(出典:「合本現代俳句歳時記」角川春樹事務所、2004年刊)

投稿者 m-staff : 2008年03月03日 06:32

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