[2008年03月06日]

啓蟄の雲にしたがふ一日かな

加藤楸邨(1905~93)

啓蟄(けいちつ)が春の季語。
24節気の一つで陽暦では3月6日ごろです。
蟄虫(ちっちゅう)は、冬ごもりの虫のことをいいます。その虫たちが地中から出てくることを表しています。
「蟻穴を出づ」、「地虫穴を出づ」などは「啓蟄」に関連した季語です。また、「蛇穴を出づ」「蜥蜴(とかげ)穴を出づ」も俳句的表現で面白い感覚ですね。
季節の変わり目です。この句のように、日がな一日雲を見ながら遠くで鳴っている雷の音を聞いて、虫たちも春になって動き出したな、と作者は思っています。どこかもぞもぞしてきますね。
作者かとう・しゅうそんの紹介は、2005年1月22日を参照。
(出典:「合本現代俳句歳時記」角川春樹事務所、2004年刊)

投稿者 m-staff : 2008年03月06日 05:30

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