[2008年03月08日]

春雷や俄に変る洋の色

杉田久女(1890~1946)

春雷が春の季語。春の雷、初雷(はつらい)、虫出しも同意の季語です。
3月2日の夕刻に、遠くに雷の音を聞きました。その方角は、相模湾。3月6日が啓蟄ですから「来た!来た!」という感じですね。雷で虫たちが起きてくるようです。
この句では、春雷が来て俄(にわか)に、洋(うみ)の色が変ったように見えたと詠っています。
俳句の上で、「春の雷」を「しゅんらい」と呼ぶようになったのは高浜虚子以降といわれています。それ以来俳人は好んで使っています。
その代表例は次のとおりです。
春雷の鳴りすぐるなり湾の上  虚子
はてさてどちらもいい句ですね。
作者すぎた・ひさじょの紹介は、2005年1月26日を参照。
(出典:「日本大歳時記」講談社、1982年刊)

投稿者 m-staff : 2008年03月08日 06:43

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