[2008年03月11日]

水温むうしろに人のゐるごとし

原子公平(1919~2004)

水温(ぬる)むが春の季語。温む水、温む沼、温む川、温む池なども同意の季語です。
近くの小川は、寒さが緩んできて、冬の厳しい感じがなんとなく薄れ、温まってきました。日差しも一段と明るくなって水がきらきらと輝いて見えます。木の枝や葉が小川の段に引っかかって梁を作っています。
この句は、そのような情景を「うしろに人がいる」と断じています。たしかに川を覗いているときにうしろに人が立つと暖かく熱くなるというのを「水温む」と表現している作者の感性を支持したくなります。春の動きを強く感じます。
作者はらこ・こうへいの紹介は、2005年1月26日を参照。
(出典:「日本大歳時記」講談社、1982年刊)

投稿者 m-staff : 2008年03月11日 05:48

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