[2008年03月13日]

冴え返り冴え返りつつ春なかば

西山泊雲(1877~1944)

冴え返るが春の季語。寒もどり、しみ返る、寒返るなども同意の季語です。
お分かりのように冬の季語「冴ゆ」を受けています。「冴ゆ」はしみいるような冷たさをいったり、澄み切った感じのすることをいったりします。春になったというのに、いったん緩んだ寒気がまたぶりかえしたりします。このころは、寒くなったり、暖かくなったりしながらそれでも着実に春が定着してゆきます。
この句は、そのような気象状況を素直に句にまとめています。好感が持てますね。
作者にしやま・はくうんは、本名・亮三、兵庫県丹波市市島町の生れ、西山酒造の長男。俳句は実弟の俳人・泊月に習い、その紹介で、虚子の「ホトトギス」に入会、「丹波の二泊」といわれ、兄弟で名声を博しました。句集に「泊雲句集」、「泊雲」があります。
(出典:「日本大歳時記」講談社、1982年刊)

投稿者 m-staff : 2008年03月13日 05:35

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://yasumasa.jp/nmt/mt-tb.cgi/2207