[2008年03月14日]

紅梅の満を持しをる蕾かな

下村梅子

紅梅が春の季語。薄紅梅、未開紅(みかいこう)も同意の季語です。
この句は、紅梅のあまたの蕾(つぼみ)が満を持(じ)し、いままさに開かんとして、気持ちを充分にみなぎらせている光景が見えてきます。
紅梅が鳥や虫やわたしたちに語りかけてくるようです。気候はまだ寒さが残っていますが、淑気が漲ってきます。作者のお名前が梅子というのもうなずけますね。
閑静な農家の前庭の紅梅はもう少し暖かくなればまことに見事に花を咲かせてくれます。それがいまとても楽しみです。平年よりは1週間ほど遅れているようですが。
作者しもむら・うめこの紹介は、2006年12月3日を参照。
(出典:鷹羽狩行著「俳句入学」NHK出版、2002年刊)

投稿者 m-staff : 2008年03月14日 05:33

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