[2008年04月01日]

あだなりと花に五戒の櫻かな

榎本其角(1661~1707)

櫻が春の季語。
今日はエプリルフール。新年度が始まりました。
作者は、満開の櫻の花の一枝でも折ってゆくような輩を見て、すぐさま仏教でいわれる「五戒」が頭をかすめたようです。
五戒は、在家の守るべき戒め。生き物を殺さない、盗みをしない、不倫をしない、嘘をつかない、酒を飲まないの五つ。
しかしながら作者が思うに、花の下では、五戒も何もあるものか、飲んで歌って大いに騒ごうやが本意のようですね。
櫻の花に「あだなり」の「あだ」とは、「仇」「不実」をいいます。芭蕉に伊達風流人といわしめた其角の面目躍如の句です。
作者えのもと・きかくの紹介は、2005年8月10日を参照。
(出典:半藤一利著「其角俳句と江戸の春」平凡社、2006年刊)
・メジャーリーグが開幕し、今日からイチロー選手が登場します。

投稿者 m-staff : 2008年04月01日 07:07

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