[2008年04月10日]

中空にとまらんとする落花かな

中村汀女(1900~89)

落花が春の季語。散る桜、花吹雪、飛花(ひか)、花散る、花屑、花の塵なども同意の季語です。
8、9日の強風で櫻の多くが散りました。
この句の中空(なかぞら)は、空の中ほど、中天のこと。さびしくはかなげに、桜の花が枝から散るときに、散るのがいやでとどまろうとするかのように、一瞬止まったように見えることがあります。
桜の花の散り際を潔しとして「花は桜木人は武士」などといわれた時代がありました。今は昔のことですね。
作者なかむら・ていじょの紹介は、2005年1月4日を参照。
(出典:「合本現代俳句歳時記」角川春樹事務所、2004年刊)

投稿者 m-staff : 2008年04月10日 06:12

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