[2008年04月18日]

まつしろに薺咲く田へ棺出る

飴山 実(1926~2000)

薺(なずな)が春の季語。花薺、三味線草、ぺんぺん草も同意の季語です。
田んぼや路傍に咲いているおなじみの花で、花なのに草と呼ばれることもある可哀想な花です。春の七草の一種で、早春から白い小さな四弁の花を咲かせて、次第に茎を伸ばして一面を花で覆います。
散歩の途中でよく見かけます。家などの荒れた様子を「ぺんぺん草が生える」といいますが、どこにでも生えて生命力にあふれる花ですが、放っておくと見る間に増えてゆきます。
この句は、その薺がまっしろに咲いている田んぼを棺(ひつぎ)が火葬場に向かっているというドラマのような光景を句にしています。
作者あめやま・みのるの紹介は、2007 年6月27日を参照。
(出典:「日本大歳時記」講談社、1982年刊)

投稿者 m-staff : 2008年04月18日 07:08

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