[2008年04月25日]

淋しさの雲までつづく暮春かな

原 コウ子(1896~1988)

暮春が春の季語。暮の春、春暮るる、末の春も同意の季語です。
暮春は、春が終わろうとしているとの意味です。春の暮ではありません。過ぎてゆく春を主観的に表わしているというよりは、淡々と春が終わってゆくなあ、とした気持ちを表わしています。そこはかとなく春という時間の経過を確かめている様子が窺えます。
それにしても淋しい句ですね。作者は、俳人・原 石鼎の夫人。身辺に何か大きな不幸があるように思えます。作者の心の底が見えるようです。
作者はら・こうこの紹介は、2005年11月5日を参照。
(出典:「新歳時記」河出文庫、1989年刊)

投稿者 m-staff : 2008年04月25日 05:58

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