[2008年05月07日]

鳩踏む地かたくすこやか聖五月

平畑静塔(1905~97)

聖五月が夏の季語。五月、五月来るも同意の季語です。
聖五月、あるいは聖母月は、昔からカトリックの信者によると、五月をマリアの月と定め、特にマリアを崇拝し、賛美し、熱心に祈りをささげてきました。
五月は、一年中で一番よい季節。青葉、若葉の光にまさに夏がやってくるという気分になります。
この句は、五月の様子を「鳩踏む地」が「かたくすこやか」になるという表現でとらえています。鳩の多いお寺の境内などは、鳩のおかげで土地が固くなるなんて、そのようなことはないのでしょうが、一瞬それを思わせてしまうような神聖な効果を出しています。作者はお医者さんが本業でした。
作者ひらはた・せいとうの紹介は、2005年4月7日を参照。
(出典:「日本大歳時記」講談社、1982年刊)

投稿者 m-staff : 2008年05月07日 06:12

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