[2008年05月14日]

薫風に心を洗ふ時を得し

伊藤柏翠(1911~99)

薫風(くんぷう)が夏の季語。風薫る、風の香、南薫も同意の季語です。
薫風は初夏のころの風で、水の上や若葉の上を渡ってくる匂うような風のことを言います、青嵐よりもやわらくさわやかさを感じます。青嵐は色彩を、薫風は匂いを伴っていますね。
「風薫る」も同意ですが、薫風と言ったほうが俳句らしい表現のように思います。
この句は、見たままを言葉に表しています。たしかにこの風を総身に受ければ、心が洗われる境地になりますね。
作者いとう・はくすいは、東京浅草の生れ、俳句は高浜虚子の鎌倉俳句会に参加し、その後福井県三国に移り住み、「花鳥」を主宰しました。
(出典:「日本大歳時記」講談社、1982年刊)
・中国の四川大地震は、まだ相当数生き埋めになった方々がいるようです。被害は拡大しています。

投稿者 m-staff : 2008年05月14日 06:11

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