[2008年05月15日]

来てみれば夕の桜実となりぬ

与謝蕪村(1716~83)

桜の実が夏の季語。実桜(みざくら)、桜実となるも同意の季語です。
知人から桜の実をたくさんいただきました。
桜は花だけと思いがちですが、よく見ると繁った葉陰に青い実がついています。育つにしたがって薄紅色になり、熟すると黒紫色に変わります。口にすると酸っぱくて渋いのでもっぱらジャムにでもするより仕方がありませんね。ところがこれがまたジャムにするととてもおいしくなります。
この句は、桜という短期間に咲いて、散って、にぎやかな印象の樹木に、地味な実をつけるという所作に打たれて素直な句になっています。
作者よさ・ぶそんの紹介は、2005年2月17日を参照。
(出典:「新歳時記」河出文庫、1989年刊)

投稿者 m-staff : 2008年05月15日 07:42

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://yasumasa.jp/nmt/mt-tb.cgi/2274