[2008年05月18日]

夕べとはむらさきの刻紫蘇にほふ

藤岡筑邨

紫蘇(しそ)が夏の季語。青紫蘇、赤紫蘇、紫蘇の花、のえらも同意の季語です。
きれいな句ですね。紫蘇は、葉と果実は香りがよく、食用・香味料・薬用として重宝され、梅干漬けの色素にもなります。紫蘇だけを漬けてもとてもおいしくいただけます。
初夏の夕べを紫の刻(とき)と表現して、ほのかに庭の紫蘇が匂っているとまとめています。無理のない句ですね。
作者ふじおか・ちくそんは、1923年長野県松本市の生れ、教職のかたわら信州の風土を句にしています。高浜虚子、富安風生などに師事し、松本学生俳句研究誌「りんどう」を主宰しました。句集に「姨捨(おばすて)」があります。
(出典:「新歳時記」河出文庫、1989年刊)

投稿者 m-staff : 2008年05月18日 05:21

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